ブロック塀は定期的に点検が必要!症状や対策を詳しく解説!

住宅と道路を隔てるブロック塀は、多くの家庭で見かけます。ブロック塀は丈夫でしっかりと地中に根を張って建っているように見えるものの、地震では建物の倒壊と同じようにブロック塀も倒れることがあります。実際にブロック塀が原因した事故も起きているのです。ブロック塀は見た目よりも危険な一面ももっているのです。今回はブロック塀について、定期点検や補修の必要性など詳しく紹介します。

1. そもそもブロック塀とは?

ブロック塀では、立方体や長方体で主に建築として使用されるコンクリートブロックを使っています。コンクリートブロックは建築用や土木用以外に、海洋構造物用などにも使われているものです。

コンクリートブロックは工業製品として規格化されています。ホームセンターなどで簡単に入手でき施工管理も簡単で、広く一般に普及しているのです。

1-1. ブロック塀の役目

ブロック塀は境界を明確にし、道路や隣家との境目を明確にします。ブロックを積み上げて高さを確保し、目隠しの役目を果たし、プライバシー確保に役立ちます。強固な塀があると侵入しにくくなり、防犯効果も期待できるでしょう。

1-2. 防火効果・防風効果

ブロック塀はコンクリートの内部に金属の芯があり、燃えにくく防火に役立ちます。焚き火などの小さなもらい火を防ぐ効果があります。また重みや厚みがあるため、防風効果や遮音効果もあるのです。

2. ブロック塀は安全性確保が重要事項

日本各地ブロック塀は見られるなか、ブロック塀は法律で厳しく規制されています。1981年に建築基準法が改正され、それ以降に建てられたブロック塀はいっそう厳しく規制されているのです。

高さは2.2m以下とし、壁の厚さは、15cm以上が必要です。高さが2m以下の場合は10cm以上の厚さが求められます。さらに壁頂および基礎には横に、壁の端部及び隅角部には縦に、それぞれ径9mm以上の鉄筋を配置することなどの規制があります。安全性確保の観点から、厳しい規制があるのです。

2-1. 古くなったブロック塀は意外にもろい

コンクリート製のブロックは強力と考えられているものの、ブロック塀をつなぎ合わせ固めているモルタルが、時間の経過で中性化すると劣化が進みひび割れが起きることもあります。ひび割れた部分からブロック塀の内部に雨水が入り、鉄筋が錆びて腐食が起き強度が下がることもあるのです。
強度が下がったブロック塀は、地震や台風の強風で倒れることもあります。倒れたブロック塀で死亡事故が起きた例もあるほどです。劣化したブロック塀はもろく、倒壊する恐れがあります。

2-2. 建築基準法に沿っていないブロック塀も

1981年に建築基準法が改正され大部分のブロック塀は、その基準をクリアしています。しかしごくまれに建築基準法を下回るレベルで建てられたブロック塀もあるのです。
また1981年以前に建てられて、その後補強を行われていないブロック塀もあります。このようなブロック塀を発見した場合は、至急建て替えが必要です。

2-3. ブロック塀倒壊事故で賠償責任も

ブロック塀が原因する事故の責任は、ブロック塀の所有者にあります。そのためブロック塀が倒壊し、他人を事故に巻き込んでしまった場合は、損害賠償請求を受ける可能性があるのです。

倒壊したブロック塀は100kg以上の重量になることもあり、通行人や自動車などが巻き込まれ被害は大きくなります。とくに子どもや高齢者は、命にかかわる事故になることもありえるのです。

3. 補修が必要となるブロック塀の症状

1981年以降に建てられた建築基準法をクリアしたブロック塀の中にも、劣化が進み倒壊の危険性が高い塀はあります。

ここではブロック塀がどこまで劣化しているか確認するため、劣化の兆候について解説しましょう。

3-1. ブロック塀に欠けやひび割れがないか

ブロック塀は屋外にあり一年365日、直射日光や風雨に晒されています。いつの間にかブロック塀には、ひび割れや欠けが発生していることもあります。小さいひび割れは、目につきにくいものです。

しかしひび割れや欠けがあると雨水が侵入しやすくなり、ブロック塀の劣化が急速に進行することもあります。早めに補修をしていきましょう。またブロック塀のひび割れや欠けを、定期的にチェックすることも必要です。

3-2. 傾きやぐらつきがないか

ブロック塀倒壊の前兆ともいえますが、ブロック塀が傾いていたり、少し押すとぐらついたりすると要注意です。
原因は経年による劣化だけではなく、ブロック塀を建てたときに手抜きがあったり、塀の構造そのものに問題があったりして強度が大幅に低下している場合にも起こります。そういった状態のブロック塀が地震や強風などに遭うと、簡単に倒壊し大事故になることもあるのです。

4. ブロック塀にトラブルが発見されたときの対応策

ブロック塀にはさまざまなトラブルが発生することもあります。そのような不具合が見つかったときに、どのように対応するか、最適なトラブル解消の方法を紹介しましょう。

4-1. ブロック塀のひび割れ

ブロック塀でよく見かけるトラブルが、ひび割れです。ひび割れの幅がはがき1枚分にあたる、0.3mm未満であれば、割れ目にモルタルなどでふさぐ修理を行えます。

0.3mm以上のひび割れになると、業者に依頼して専門的な補修が必要になります。ひび割れた一部分を取り換えるかモルタルなどで塞ぐかは、業者の判断になるでしょう。専門のリフォームの業者に依頼して補修してもらうと、その後の安全が保てます。

4-2. ブロック塀の建て替えもありえる

ブロック塀の劣化が激しい場合は、建て替えが必要になります。建て替えする場合はブロック塀にこだわらず、フェンスや生垣にもできるでしょう。またブロック塀とフェンスに分けて施工もできます。
フェンスは金属製が多くブロック塀に比べると軽く、事故などで倒れた場合でも大事故になりにくいのが特徴です。

4-3. 修理後は定期的なメンテナンスが必要

ブロック塀が倒壊するのは地震だけではなく、台風などの強風でも倒壊する可能性があります。ブロック塀を補修しても、耐久性が100%回復しないこともあります。ブロック塀は補修後も、ひび割れや欠けが発生することもあるのです。そのため補修した後も、定期的に点検が必要になります。

4-4. ブロック塀の点検・補修は専門の業者へ

ブロック塀の状態や危険性は、自分では発見できないこともあります。またブロック塀の軽微なひびや欠けを発見できても、適切な改善対策を講じられないかもしれません。
補強をともなう対策が満足にできていないことで、ブロック塀の劣化が進むこともあります。ブロック塀は人通りが多い街中にあることも多く、劣化したブロック塀が倒れ大事故につながることもあります。それだけに安全対策を兼ねた補修は重要で、まずは専門業者に相談することがおすすめです。

5. まとめ

ブロック塀は頑丈で強固なイメージがあるものの、実際には時間の経過で劣化しています。プロでなければ気づけない傷みが発生していることもしばしばです。早期に劣化を発見し適切なメンテナンスを実施すると、長期間安全に建ち続きます。 しかし業者選びに悩むことも多いでしょう。そういった方はまず「DODO WORKS」までご相談ください。ブロック塀の施工例や建て替えにメンテナンスまで、豊富な実績があります。気軽に相談ができるブロック塀修繕のプロなので、まずは一度お気軽にお問い合わせください。